加熱するクラウド・プラットフォーム争い 2つの視点

Home/視点/加熱するクラウド・プラットフォーム争い 2つの視点

アマゾンがホールフーズを買収しました。本格的なリアル小売店舗への参入となり、ウォルマートとの競合が益々激しくなることが予想されます。その争いはデータの世界にも広がりつつあるようです。

 

アマゾンがアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を有していることは有名ですが、ウォルマートもOpenStackというオープンソースを活用したクラウドに投資してきたそうです。そして下記参考文献によれば、ウォルマートがAWSを使わないよう、サプライヤーに促しているそうです。自社の重要なデータが、ライバルのクラウド上に載っているのは、たしかに気持ちのいいものではないでしょう。

 

AIのクラウド・サービスという観点では、アマゾンとマイクロソフトAzureが2強と言われていますが、グーグルがその争いに加わりつつあるようです。2年前にグーグルが公開したテンソルフローが、その根拠です。

 

保険・医療や自動車業界のAI熱がさらに高まっていけば、「5年以内にトップになる(グーグルでクラウド事業を統括するダイアン・グリーン上級副社長)」という野望も現実のものとなるかもしれません。

 

参考文献

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎 (2017年07月07日 06時30分)「クラウドでもアマゾンに勝負を挑むウォルマート」、 ZDNet、2017年7月10日

Tom Simonite (2017年7月7日)「グーグルの未来はテンソルフローにある」、MITテクノロジーレビュー、2017年7月10日

 

※写真はイメージであり、本文とは関係ありません。