一昔前であれば、「女性の上司」を持ったことのある男性はほんの一握りであったかもしれません。しかし今の20代の男性であれば、おそらく30代、40代の「女性上司」の下で働いた経験のある人も多いのではないでしょうか。
今回の論文は、夫よりもハイ・ステイタスの女性が、自身のキャリアの追求と結婚生活、家庭生活を両立させるために大切なことに関する調査研究です。
そのうちのいくつかを、男性視点で見ると
- 妻のステータスに関する悩みから生じるネガティブ・インパクトを和らげるには、精神的なサポートではもとより、目に見える具体的な行動が必要
- どんなに気が進まなくても、自身のキャリア・プラン、夢、そしてお互いに必要とするサポートについて、率直に話し合うこと
なのだそうです。
これは、別に妻の方がハイ・ステイタスでなくとも、共働き家庭には全般的に当てはまるのではないでしょうか。
「具体的な行動・サポート」そして「率直な話し合い」-簡単なように見えて、なかなかできないことです。できることならば、結婚を決める前にこのあたりの価値観・プランについて話し合える関係、少なくともその可能性を感じる関係が理想なのかもしれません。
今回の論文:Alyson Byrne and Julian Barling (May 02, 2017), “Does a Woman’s High-Status Career Hurt Her Marriage? Not If Her Husband Does the Laundry,” Harvard Business Review https://hbr.org/2017/05/does-a-womans-high-status-career-hurt-her-marriage-not-if-her-husband-does-the-laundry , May 03, 2017
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